旅するもんてびでお君

中南米&スペイン語

【南米の医療事情】コロナ感染でペルー・リマの病院に行った話

今回は南米旅行中に新型コロナウイルスに感染してペルーの首都リマの病院に行った時の話について書こうと思います。

海外旅行中にコロナ感染

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、未だに一度も感染していなかったもんてびでお君ですが、2024年7月末に南米旅行に行った際に現地で初の感染を経験してしまいました。

 

症状が現れたのは日本からペルーの首都リマに到着してからわずか2日目。思い返すと飛行機の中で何度も咳をしている人がおり、その方から貰ってしまったようでした。まさか自分が罹るとは…。

 

次第に食事も全く摂れなくなり…39℃台の発熱、止まらない咳、最終的には持参していた酸素計(パルスオキシメーター)の数値も段々と落ちてきてしまい、最終的に病院の救急外来を受診することにしました。

 

ペルーの医療事情には詳しくありませんが、24時間対応可能な大きな病院かつ日本に所縁のありそうなところでClínica Centenario Peruano Japonesaという病院を選択しました。

 

Clínica Centenario Peruano Japonesa

病院詳細

Clínica Centenario Peruano Japonesa(日秘100周年記念病院)は、日本人ペルー移住100周年の記念事業として2005年に設立された比較的新しい病院のようです。医療設備も日本と変わらずに充実しており、最先端の心臓血管内カテーテル治療も可能であったりと日本に負けず劣らずといった印象でした。また、何よりも嬉しいのが日本語で通訳可能な医療事務の方が在駐されていることで(おそらく24時間常駐ではないが)、タイミングが合えばスペイン語に不安がある人も安心して説明を受けることが出来るところが素晴らしいです。もんてびでお君も医師や事務の方を含め素晴しい方々に沢山助けて頂きました。

 

場所

病院の場所はGoogle Mapで下記になります。

住所:Av. Paso de los Andes 675, Pueblo Libre 15084

 

場所としては絶妙な位置にあります。日本との由緒がある病院と言っても、日本人観光客がよく宿泊するCentro、Miraflores、Jesús Maríaといった場所からは少し離れていて、歩いて行けるほどの距離ではありません。もし実際に行くとなるとタクシーを利用するのが現実的かなと思います。

 

タクシーの運転手さんには、病院名を伝えたり、Pueblo libre(プエブロリブレ)と伝えると理解しやすいかと思います。交通量にもよりますがミラフローレス からは車で30分弱程度でつくことが多いようで、料金は日中なら20PEN(ソル)程度、夜間なら30-50PEN(ソル)程度あたりが相場かなと思います。

受診の流れ

受診の方法は日本の医療機関と同様に予約(Cita)を取って来院する方法と予約なしで救急(Emergencia)で受診する方法があります。今回は海外旅行者にとって有用な救急外来の受診の方法をお伝え致します。

 

まず、タクシーで病院についてからは建物の入り口で守衛さんにパスポートを見せ、受診の意思を伝えます(スペイン語が難しければ咳のジェスチャーで事足ります)。

 

その後、トリアージ窓口(TRIAJE)に向かいます。(トリアージとは重症患者と軽症患者を振り分けることで、ここでは名前、生年月日、パスポート番号といった基本情報から、身長、体重、体温、血圧、脈拍、SpO₂など診察にかかわる基本項目を確認します。)

 

トリアージ窓口の横には、次に示す救急外来窓口の入り口がありますが、まず最初にトリアージ窓口を訪れましょう。もんてびでお君は体調絶不調な中、先に救急外来窓口にいってしまい再度こちらに並びなおす羽目になりました。

ここでの注意点は医師の診察の前に予め診察費用の支払いが必要なことです。日本の医療機関では診察・処方後に支払いをするのが通常なのに対して、ペルーでは先払いが主流のようです。窓口に行ってパスポートを見せると事前に診察料金を支払うように言われるので指示に従いましょう。支払いはクレジットカードも対応しています。ちなみに、もんてびでお君が受診した時の料金は179.11PEN(ソル)でした。

 

料金の支払いを終え、看護師さんが基本情報の入力を終えると病院のシステム上にカルテが挙がってきます。すると、医師の診察が始まります。診察は救急室のベッドにて行われました。もんてびでお君の場合は症状から新型コロナウイルス感染が疑われたので迅速抗原検査を行い、陽性(Positivo)と診断されました。

もんてびでお君のように重症ではない場合はお薬をもらって帰宅という流れになりますが、もんてびでお君の横にいた方はおそらく尿路結石か何かでCTを撮影していました。ちなみにCT室は地下にありこんな感じでした。

診察が終了したら処方箋をもらい帰宅となります。時間帯が日中の場合は支払窓口に附設してある薬局でお薬を受け取ることが出来ます。一方、夜間では救急外来に在庫がある薬剤は処方いただけるようですが、そうでない場合は近くの薬局(Inkafarmaなど)で薬をもらうことになるみたいです。

医療費について

もんてびでお君の場合、主病名は新型コロナウイルスに感染症でした。海外の病院と聞くと馴染みがない分、費用面で不安に思う方も多いと思います。したがって、今回は参考までにもんてびでお君の今回かかった費用を紹介しておきます。

医師の診察料に関しては179.11PEN(ソル)、新型コロナウイルスの迅速抗原検査費用に関しては80PEN(ソル)、薬代に関しては29.30PEN(ソル)であり、合計は288.41PEN(ソル)でした。これは2024年現在のレート(1ソル=40円程度)で換算すると16,000円程度でした。

 

まとめ

今回は旅行中に運悪く新型コロナウイルス感染症に罹患してしまった話に関してまとめてみました。海外、特に日本と文化が大きく異なる南米での滞在中は言語の問題なども相まって得も言えぬ不安が付きまとうものです。この記事を読んで少しでも今現在困っている方の力になれたらと感じています。今後も旅するもんてびでお君をよろしくお願いします。では。